
この記事でわかること
- mobbyとはなんぞや
- mobbyの登録方法
- mobbyの利用方法
- mobbyのメリット・デメリット
わざわざ電動バイクを自分で所有しなくても、格安でシェアサービスを利用できるならこれほど便利なことはありません。
もし、あなたの生活圏が福岡市中央区で完結するのなら、もはやクルマもバイクも、公共交通機関も必要ないのです。
mobbyを使ってお得で便利な生活を手に入れましょう!
目次
mobbyとは

引用元:mobby公式サイト
【mobby】とは、株式会社mobby rideが福岡市内で運営している、電動キックボードの公道での実証事業です。
政府の認定を受けて2021年4月27日から始まりました。
2021年9月現在の展開エリアは、福岡市中央区全域と、博多区の一部の地域です。
このサービスを利用できるのは、普通自動車運転免許以上の所有者となっており、原動機付自転車の免許証では利用することができません。
この実証事業で利用される電動キックボードが特例として小型特殊自動車扱いになるためです。
小型特殊自動車として扱われるため、ヘルメットの着用は任意となっており、普段バイクに乗らないヘルメット非所有者でも、気軽に利用できます。
今回、特例措置により、走行可能エリアに限り、車道に加えて、普通自転車専用通行帯、自転車道も走行できるようになっています。

引用元:mobby公式サイト
ただし、歩道上に設けられている、自転車歩行者道に関しては「歩道」なので、mobbyでは走行できません。

引用元:mobby公式サイト
走行可能なのはあくまでも車道であるということを覚えておきましょう。
mobbyの登録方法

引用元:mobby公式ライン
mobbyへの利用登録は、専用のアプリをダウンロードする必要はありません。
電動キックボードのシェアリングサービスを利用しようと考えている皆さんなら、もちろんスマートフォンをお持ちですよね?
そして、コミュニケーションツールとしてラインもご利用かと思います。このmobbyを利用するためには、公式ラインを友だち追加して初期設定を行うだけでOKです。
初期設定は、わずか3ステップの簡単なもので10分程度で完了します。
初期設定の3ステップ
- 免許証確認
- ルール確認&テスト
- クレジットカード登録
免許証確認
公式ラインに登録したら初期設定用のURLが送られてきますので、タップして開きます。
まず最初は運転免許証の登録から始まりますので、お手元に運転免許証をご用意ください。

引用元:mobby公式ライン

引用元:mobby公式ライン
運転免許証番号、氏名を免許証に記載のとおり正確に入力してください。その後、免許証の表面・裏面の画像をアップロードしたら完了です。
免許証の画像をアップロードしますが、情報を適切かつ厳重に管理してあり、免許証情報はmobby ride社では保存されていないので安心です。
銀行も利用しているTRUSTDOCK社の仕組みを活用しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000033766.html
ルール確認&テスト

引用元:mobby公式ライン
運転免許証の保有者限定のサービスであるため、交通ルールの理解は前提条件ですが、その中でもmobbyの利用に際して重要なルールを8つ確認されます。
重要な8つのルール
- 歩道は走行禁止。車道の一番左の車線を走行してください。
- 利用中は運転免許証を携帯してください。
- 大通りでの右折、二段階右折は違反です。横断歩道を歩いて渡ってください。
- 『自転車を除く』『軽車両を除く』の補助標識がある一方通行路は逆走OK。
- 自転車専用通行帯の走行OK。
- 借りる、返すは専用駐輪場でのみ行ってください。
- 走行可能エリア内でのみ走行してください。
- その他の重要ルール※1
※1その他の重要ルール
飲酒運転は厳禁です。飲酒した状態で乗り物を運転する行為は、自動車はもちろん自転車でも禁止されています。
厳しい罰則があり、人生を大きく狂わせる可能性がありますので絶対にしないようにしてください。
第三者への又貸しは禁止です。又貸しをした相手が無免許で、更に事故を起こし書類送検された事案も発生しています。
なにかがあったとき、あなたが責任を問われるかもしれません。その覚悟はありますか?
二人乗りは禁止です。mobbyの電動キックボードは、二人乗りができる構造ではありません。危険なので二人乗りはしないでください。
携帯電話を利用しながらの運転は禁止です。通話や注視といった、ながら運転をしていたら、30万円以下の罰金、1年以下の懲役が科せられます。
タダでさえ不安定な乗り物です。注意力が散漫な状態で片手運転などしていたら重大な事故を起こしてしまう可能性がありますのでやめてください。
制限速度は時速15kmです。mobbyの電動キックボードは、現在小型特殊自動車という扱いで、ヘルメットの着用は義務ではありません。
それは、制限速度が自転車並みの時速15kmに設定されているからです。下り坂では加速して時速15kmを超えてしまうこともあるので注意して運転してください。
ルールの確認が終わったら、警察庁監修の13問の確認テストを受けることになります。
全問正解しなければアカウント登録が完了できませんので、ルール確認時にしっかり覚えておきましょう。
最後にクレジットカード情報を登録して初期設定は完了です。
mobbyの利用はクレジットカード決済のみなので、クレジットカードをお持ちでない方はぜひこの機会に作成しておきましょう。
mobbyの利用方法

引用元:mobby公式ライン
公式ラインを友だち追加して、初期設定が終わればすぐに利用することができます。
最寄りの専用駐輪場を、公式ラインの『探す』ボタンから探しましょう。

引用元:mobby公式ライン
ピンクの外枠は、利用可能エリア、赤い太線は走行禁止エリア、ピンクのポイントが専用駐輪場の位置で、数字はそこにあるキックボードの数を表しています。
数字がゼロのところに行っても、キックボードがなくて利用できないので注意が必要です。
実際の乗車方法・返却方法は、動画で確認したほうがわかりやすいかと思いますので、担当ライターが実際に試乗した以下の動画をご確認ください。
ご利用料金
初回30分までは一律150円
以降1分毎に5円が加算されます。
※途中で立ち寄った場所に一時駐輪している間にも料金は加算されます。長時間駐車するときには指定の駐輪場で一旦返却することをおすすめします。
mobbyのメリットデメリット
ここからは、実際に使用してみて感じたメリットとデメリットをご紹介していきます。
普段大型バイクに乗っている筆者の感想です。
日常の移動手段が公共交通機関や徒歩だという方とはまた違った視点になっている可能性があることをご了承ください。
mobbyのメリット
mobbyのメリットは、やはり手軽に利用することができる点だと思います。
専用のアプリをダウンロードする必要もなく、普段使っているライン上で利用登録から車両の返却まで完結するのはとても使いやすいです。
今回私は撮影のためにフルフェイスのヘルメットを被りましたが、ヘルメットの着用が必須ではないというのも利用のハードルを下げてくれます。
次に、完全な電動モビリティなので非常に静かで快適でした。
今回移動したコースは坂道も多い地域だったので人力の自転車と比べてもかなりラクに目的地まで到達できたと思います。
また、利用料金が安いこともメリットです。生活拠点付近に専用駐輪場があればかなり便利に安く移動することができるでしょう。
mobbyのデメリット
デメリットとしては、時速15kmでは遅いなという印象を受けました。
アクセル操作だけで前に進むのでラクなのですが、ママチャリからも後ろから追い抜かれる速度です。
急いでいるときにはどう頑張っても時速15km以上出ないのでおすすめできません。
時間と気持ちにゆとりを持って利用してください。
次に気になったのは、車体の不安定さです。
車体が小さくて軽いというのは電動キックボードのメリットでもあるのですが、同時にデメリットでもあります。
軽い車体と小さな車輪は、路面の段差などの影響を大きく受けるためバランスを崩しやすいです。
特に、道路の端は、砂や小石、落ち葉などが溜まりやすく、転倒の危険が高いので注意して走行してください。
二輪車や電動キックボードの特性を理解して、安全確認を怠らなければ事故のリスクは限りなく抑えることができます。
自分の命を預ける乗り物のことをできる限り理解するように努めましょう。
mobbyはこんな人におすすめ
現在の所、mobbyのメインの利用エリアは福岡市中央区です。
自宅や職場など生活圏がmobbyの利用範囲内で、専用駐輪場がすぐ近くにあるようであれば利用をおすすめできます。
ただし、初回30分までは一律で150円掛かってしまいます。
現時点で移動時間が30分以内、もしくは通勤・通学などに掛かっているお金が150円未満だという場合にはメリットが薄くなります。
迷っているようであれば、公式ラインに登録して専用駐輪場の位置を確認してみてはいかがですか?
そんなに高い利用料金ではないので試しに一度利用してみるというのもいいとでしょう。
まとめ
今回は、福岡県福岡市で展開されている電動キックボードのシェアリングサービス【mobby】について解説してきました。
道路交通法上は電動キックボードは原動機付自転車ですが、この実証事業では特例として小型特殊自動車として扱われます。
普通自動車免許・普通自動二輪免許以上の免許が必要で、原付の免許では利用できないので注意してください。
様々な制約があるものの、ヘルメットの着用が任意であったり、ライン上の操作だけで登録・利用・決済まで完結する手軽さが魅力です。
電動キックボードを自分で買おうと思ったら、車体に数万円から十数万円、自賠責保険に任意保険など、初期投資にまとまったお金が必要です。
まずは電動キックボードがどういったものなのか試してみてはいかがでしょうか?
福岡市内には観光スポットは少ないですが、おしゃれなカフェや裏路地の穴場的なお店などもありますのでふらっと探索してみるだけでもおもしろいかもしれませんよ?
是非、mobbyを利用して福岡の新しい魅力を発見してください!