
本記事では、こんな疑問を解決します。
そんなあなたに日常の足として「電動バイク」と「ガソリンバイク」についてそれぞれのメリット・デメリットを解説し、どちらがおすすめかを説明致します。
本記事の内容
- 電動バイクとは何か
- 電動バイクのメリット・デメリット
- ガソリンバイクのメリット・デメリット
- 電動バイクとガソリンバイクの比較
この記事を最後まで読むことで、電動バイクとガソリンバイクの違いが分かり、あなたがどちらを買うべきか、ある程度明確になるはずです。
さっそく解説していきたいと思います。
目次
「電動バイク」とは
電動バイクは、バッテリーに充電した電気でモーターを動かして走行する二輪車のことです。電動バイクの免許区分は、搭載されているモーターの定格出力によって以下のように決まっています。
電動バイクの免許区分
- 定格出力600W以下:(50cc以下の原付免許)
- 定格出力600W超〜1000W:(50超〜125ccの小型自動二輪免許)
- 定格出力1000W超〜20000W:(125cc超〜400ccの普通自動二輪免許)
- 定格出力20000W超〜:(400cc超の大型自動二輪免許)
自動二輪車の免許を持っていないのなら、バッテリーの定格出力600W未満のものを選びましょう。
「電動バイク」のメリット・デメリット
電動バイクに対してあなたはどのようなイメージを持たれていますか?まずは、電動バイクのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
電動バイクのメリット
電動バイクのメリットには次のようなものがあります。
電動バイクのメリット
- 音が静か
- 排気ガスが出ない
- メンテナンスが簡単
まず、音が静かです。電動バイクにはエンジンやマフラーなどが無いため、一般的なバイクと比べると非常に静かに走ります。
また、同じ理由で排気ガスが出ないため、非常にクリーンな乗り物だといえます。
最近では、世界的に有名なバイクメーカーであるHarley-Davidsonからも電動バイクが発売されて話題になりました。いよいよバイクにも電動化の波が押し寄せているということでしょう。
そして、メンテナンスの簡単さについても注目したいポイントです。
エンジンオイルなどを使っていないため、走行距離に応じてのオイル交換は不要です。年に1度だけの定期点検と、バッテリーの管理だけしっかりしていればいいのでとても簡単です。
電動バイクのデメリット
逆に電動バイクのデメリットとしては次のようなものがります。
電動バイクのデメリット
- 航続可能距離が短い
- 充電スポットが少ない
- ガソリンバイクと比べると車体価格が割高
電動バイクのデメリットとして最初に挙げられるのは、航続可能距離が短いというものでしょう。
一般的に原付一種タイプ(定格出力600W以下)の車種の航続可能距離は、20km〜50kmといったところです。
バッテリーの充電には、急速充電で1時間程度、そうでなければ充電が完了するまでに数時間は掛かってしまいます。
家庭用のコンセントから充電できるタイプの電動バイクもありますが、片道20km以上の遠出をするとなるとハードルが上がってしまいます。
クルマ用の充電ステーションは使えないものがほとんどのため、出先で充電する際は電源が確保されているカフェなどに数時間立ち寄ることになってしまうでしょう。
しかし航続距離の問題は、バッテリー性能の良いモデルを購入するか、予備バッテリーを持っておくことである程度解消されます。
ただし、電動バイクの金額はバッテリーの性能によって上がっていく傾向にあるのでバッテリー容量の大きいモデルを購入するにはそれなりの初期投資が必要になります。
イニシャルコストを抑えるか、ランニングコストを抑えるか、よく考えて検討してみてください。
「ガソリンバイク」のメリット・デメリット
電動バイクと比べるとまだまだシェアの大きいガソリンバイクは、幅広い世代の日常の足として、趣味の相棒として活躍しています。
それではガソリンバイクのメリットとデメリットについて解説していきます。
ガソリンバイクのメリット
ガソリンバイクには、電動バイクと比較して以下のようなメリットがあります。
ガソリンバイクのメリット
- 新車から中古車まで選択肢が幅広い
- 後続可能距離が長い(給油場所も多い)
- 修理やメンテナンスに対応できる店舗が多い
ガソリン自動車と電気自動車の普及率を考えればわかるように、まだまだ電動バイクよりもガソリンバイクの方がたくさん世の中に出回っています。
各メーカーとも車種を豊富にラインナップしていて、中古車市場も賑わっていることから、幅広い選択肢の中から自分に合った一台を見つけ出すことができます。
また、電動バイクではフル充電しても50km程度しか走れないのに対して、ガソリンバイクでは燃料を満タンにしておけば数百キロは走ることができます。
ガソリンが少なくなってきても至る所にガソリンスタンドがあるため、よほどの田舎へ日曜日に出向かない限りは給油に困ることもないでしょう。
突然の故障や定期メンテナンスに関しても、対応可能な店舗が各所に数多く点在しているのでマシントラブルへの対応も容易です。
ガソリンバイクのデメリット
逆にガソリンバイクのデメリットはというと、
ガソリンバイクのデメリット
- 電動バイクと比べて排気音がうるさい
- メンテナンスに手間とお金が掛かる
- ガソリンが高い
などが挙げられます。やはりガソリンエンジンやマフラーからの騒音は大きく、カスタムして社外品に変えていたりすると近所迷惑になることもあるでしょう。
また、電動バイクと比較して部品点数の多いガソリンバイクは、メンテナンス箇所やメンテナンスの必要な頻度が高くオイル交換やフィルター交換など、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると、不具合や故障の原因になるのでしっかりと整備してあげる必要があります。
また、なんといっても電気料金と比べてガソリンの価格が高いことがネックです。電動バイクでは、20km走るのに十数円程度ですが、ガソリンバイクでは百数十円掛かってしまいます。
電動?ガソリン?結局どっちがおすすめ?

電動バイク、ガソリンバイクそれぞれのメリットやデメリットを述べてきましたが、結局どっちを買えばいいのかという疑問を持たれている読者の方もいらっしゃると思います。
では、どのような人が何を選ぶべきか皆さんの後押しになるように説明していきましょう。
往復20km以内、フラットな地形で日常の足として使うなら定格出力600W以下の電動バイクが◎
狭い範囲で使用し、かつ勾配の少ない地域にお住まいなら電動バイクがおすすめです。
往復20kmなら予備バッテリーが無くても事足りますし、帰宅するたびに充電すれば電池切れになることもないでしょう。給油やメンテナンスの手間がない分電動バイクに軍配が上がります。
また、勾配の多い地形だとエンジンで動くガソリンバイクと違ってパワーが足りない可能性がるので、勾配の多い地域にお住まいであればガソリンバイクの利用を推奨します。
往復20km〜50km、少し離れた場所への通勤・通学なら125cc以下のガソリンバイクが◎
往復20km〜50kmの範囲ですと、電動バイクのバッテリー1本では持たない可能性があります。
予備バッテリーを持っていたり、勤務先や学校でバッテリーの充電が可能であれば電動バイクでも問題ありません。
ですが、冬場はバッテリーの持ちが悪くなりますので不安があるような距離を走るのならガソリンバイクの方がいいでしょう。
休日にツーリングを楽しみたいならガソリンバイクの250cc以上がおすすめ
最後に、休日にツーリングを楽しみたいのならやはりガソリンバイクで高速道路にも乗ることができる250cc以上のバイクをおすすめします。
原付でもツーリングは可能ですが、やはり行動範囲は制限されてしまいます。
大出力の電動バイクも魅力的ですが、ツーリング先に電源があるとは限りませんし充電のために数時間足止めされるのは現実的ではありません。
まとめ
読者の悩み
- 毎日満員の電車やバスでの通勤にうんざり。
- 人の密集する閉鎖された公共交通機関で移動することが不安。
- 維持費の観点からクルマは要らないけれど日常の足としてバイクが欲しい。
そんな方々のために、電動バイクとガソリンバイクについてメリットとデメリットをご紹介してきました。
結論を言えば、使用用途と使用環境によるということになりますがいかがだったでしょうか?
今後もっと電気自動車や電動バイクが普及し、性能の向上や、充電ステーションなどのインフラ設備が充実してくればもはやガソリンバイクには勝ち目がなくなってくるかもしれません。
また、まだまだ普及していない電動バイクに乗っていると周囲からの注目を集め、コミュニケーションが弾むかもしれませんね。
ご自分の使用用途や周囲の環境に合わせて適切なバイクを選択し、安全で楽しいバイクライフを送ってください。