お役立ち 電動バイク

【コスパ◎】日常の足として使うなら移動手段は電動バイクがおすすめ

毎日の通勤・通学距離が片道20㎞以内なら、電動バイクがおすすめです

理由はコストパフォーマンスに優れているから。例えば、電動バイクは、燃料代やメンテナンス代がガソリン車に比べると格安です。

今回は原付以上の普通自動車以下の運転免許証で運転できる電動バイクに絞って、おすすめする理由を解説していきます。

【通勤コスト比較】

では、次のような条件の人をターゲットに通勤(通学)コストの比較をしてみましょう。

今回のペルソナ

  • 佐々木浩二さん
  • 27歳男性
  • 池袋駅から徒歩15分のマンションで一人暮らし
  • 職場は渋谷駅から徒歩15分のIT企業に勤務
  • 週3在宅、週2出勤、土日休み
  • 普通自動車運転免許所有
  • 毎日の満員電車通勤に嫌気がさしている

電車・バスの所要時間や運賃は、「乗り換え案内ジョルダン」をもとに算出しています。

電車通勤

まずは、電車での通勤についてみていきましょう。

JR埼京線(大宮行) 池袋発 ⇨ 渋谷着 の電車に乗るとします。運賃は片道170円(IC利用で168円)※定期代は5,270円/1ヶ月

乗車時間は11分で徒歩の時間を含めると41分の所要時間が必要です。毎朝満員で佐々木さんは嫌気がさしています。

この情報を基準としてその他の通勤手段と比較していきましょう。

バス通勤

満員電車での通勤に嫌気がさしているので渋滞などにより遅れが生じやすいバス通勤に検討の余地はありません。

しかし、比較対象として同じように情報を整理してみましょう。

池袋駅東口発 ⇨ 渋谷駅西口着 片道の運賃は210円(定期代9,450円/1ヶ月)で、職場到着までの所要時間は65分掛かります。

現時点で、金額と所要時間からバスよりも電車での通勤の方がコスパがいい事になります。

原付バイク通勤

さて、ここからが本題です。思い切ってバイク通勤にする場合、原付バイクと電動バイクではどちらがお得になるのでしょうか?

今回は、比較検討がしやすいようにヤマハ発動機から発売されている原付バイクの“Vino”(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/vino/

そして、電動バイクの“E-Vino”(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/e-vino/)を例に挙げています。

※通勤コストの比較では、購入費やメンテナンスコスト等は算入しないこととします。

自宅からオフィスまで10kmで、所要時間は35分(Google Mapにより算出:https://goo.gl/maps/ojGmygNPaocZ2GK89

燃料消費率はWMTCモード値で58.4km /ℓ と記載されており、ストップ&ゴーを考慮して実燃費は50km /ℓ、ガソリンの価格は150円 /ℓ、と仮定します。

片道10kmなので片道の通勤にかかるガソリン代は30円という事になります。

ちなみにタンク容量は4.5ℓなので、満タンにすればガス欠までに225km走ることができます。

以下引用:Vino仕様ページ(https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/vino/spec.html

燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。

お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。

WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。

走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。

WMTCモード値については、日本自動車工業会ホームページ(http://www.jama.or.jp/motorcycle/)もご参照ください。

電動バイク通勤

続いて、電動バイクの“E-Vino”についてみていきます。

ヤマハの商品ページの情報によればE-Vinoの充電に掛かる電気料金は下記の通り。

東京電力との一般的な契約(従量電灯B契約)で、バッテリー残量ゼロから満充電した場合の平均的な金額は1回の充電あたりの電気代は約14円。

満充電での航続距離は約29kmです。

加減速による電費の悪化を考慮して1バッテリーの航続距離を20kmと仮定すると片道にかかる電気料金は7円!

毎日自宅でバッテリーの充電が必要になりますが、予備バッテリーを合わせて購入しておくことでバッテリー切れの心配をせずに安心して通勤することができます。

通勤コストまとめ

ここまで、池袋から渋谷までの通勤方法を比較してきました。週に2日、月間10日会社に行くとすると、通勤コストが安い順番に以下のようになります。

  1. 電動バイク通勤 140円  /10日 通勤時間合計 10時間50分
  2. 原付バイク通勤 600円 /10日 通勤時間合計 10時間50分
  3. 電車通勤 3,400円 /10日 通勤時間合計 13時間40分
  4. バス通勤 4,200円 /10日 通勤時間合計 21時間40分

見ての通り、電動バイクが圧倒的に安く通勤することができます。1年間、そして定年まで30年近く積み重なると思うと恐ろしくなりますね。

電動バイクと電車通勤で比べると、月間で3,260円、2時間50分の差が生まれます。年間にすると39,120円と34時間という差になります。

今回は在宅が多い佐々木さん(仮)でしたが、通常出社が多い人だったらこの数字は倍以上にもなります。

この結果を見てもまだ満員電車で通勤したいですか?

【購入・メンテナンスコスト比較】

通勤コストでは、原付バイク・電動バイクが群を抜いてコストパフォーマンスに優れることがわかりました。

そして原付バイクと電動バイクを比べても電動バイクの圧勝です。

しかし、購入・メンテナンスのコストを考慮するとどうでしょう?

電動バイクは通常の原付バイクよりも販売価格は高い傾向にあります。

わかりやすいようにここでもヤマハの“Vino”と“E-Vino”を比較していきましょう。

自賠責保険、任意保険、税金は同じとして違いの出てくる購入価格、オイル交換、燃料代(ガソリンor電気)を見比べていきます。

原付バイク(ヤマハ:Vino)

ヤマハ Vinoは、ガソリンエンジンで動く50ccの原付バイクです。

アニメゆるキャン△の主人公志摩リンちゃんがビーノにそっくりなバイクに乗っていますし、ドラマ版ではビーノが使われていますね。

このバイクは1997年に初代が発売された20年以上のロングセラー商品です。価格は税込203,500円で、そのほかに税金や登録料等が掛かります。

燃費は通勤コストの時に仮定した50km /ℓとして通勤で月間200km、その他休日のレジャー利用で月間300km、合計月間500km走ると仮定しましょう。

半年ごとに点検(5,000円)とオイル交換(2,000円)が必要なものだとします。すると、年間でかかる維持コストは下記の通り

Vino

  • 購入費 203,500円
  • 燃料代 150円×10ℓ×12ヶ月=18,000円
  • 整備費 (5,000円+2,000円)×2回=14,000円

今回は電動バイクとの比較をするために電動バイクと金額の変わらない項目は記載を省きます。

この他に自賠責保険料、任意保険料、税金、登録料等が掛かります。

電動バイク(ヤマハ:E-Vino)

E-Vinoは、Vinoの電動版で見た目や装備がそっくりなので比較検討がしやすいですね。

価格は、税込259,600円で、スペアバッテリー税込58,740円も合わせて購入しましょう。合計で税込318,340円の購入費用がかかるものとします。

バッテリーの充電に1回あたり14円、1本あたり20km走ることができると仮定して、月間の走行距離は500kmですからかかる電気代は以下の通り。

500km÷20km×14円×12ヶ月=4,200円

また、オイル交換等のメンテナンスは不要ですが、定期点検(5,000円)年2回出すものとします。

購入金額は“Vino”203,500円に対して“E-Vino”318,340円と“E-Vino”の方が114,840円割高です。

燃料代は“Vino”18,000円に対して“E-Vino”4,200円と、“E-Vino”が13,800円お得という結果に。

メンテナンス代はというと、オイル交換がない分“E-Vino”の方が年間4,000円お得です。

以上の結果から年間の維持費は“E-Vino”の方が17,800円お得であることがわかりました。

【購入・メンテナンスコストまとめ】

年間の維持費は電動バイクの方が安くなることはわかりました。しかし、購入費用の差額114,840円を取り戻すまでには、6年半ほどかかってしまいます。

これではどちらがお得であるとはなんとも言い切れません。

「最初にかかるイニシャルコストが高くつくのであればガソリンエンジンの原付バイクの方がいいなぁ」と考えてしまったのではありませんか?

そんなあなたにいいお知らせがあります。

2022年3月1日必着分までの期間限定で、車両登録後1ヶ月以内に書類を提出すると「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」26,000円が交付されます!

さらに、東京都内に在住もしくは事務所・事業所を有する事業者の皆様は東京都の助成金も合わせて適用することが可能です。

東京都は、環境先進都市「ゼロエミッション東京」を実現するために、電動バイクの購入に対して80,000円の助成金を出してくれます。

(令和3年度の受付は5月中旬以降とのこと。最新情報を待ちましょう。)

国と東京都による2つの助成金により、購入金額の差は8,840円に縮まります。

この差であれば半年で逆転し、あっという間に電動バイク“E-Vino”の大勝利となります。

東京都独自の助成金の申請方法についてはこちらの記事を参考にしてください

【電動バイクの普及促進事業】補助金で電動バイクを安く購入する方法

電動バイクの維持費はガソリンエンジンの原付バイクと比較すると非常に安く、お得なモビリティです。しかし購入価格はガソリン車と比較すると割高で、普通に買ったら購入費用まで含めると絶対にお得であるとは言えないのが現状です。今回は東京にお住まいの方限定の情報ですが、お得な補助金制度の令和3年度申請受付が開始されたのでご紹介します。

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【おわりに】

通勤・通学などの日常の足として使うなら電動バイクのコストパフォーマンスが群を抜いており、私がおすすめる理由を理解していただけたでしょうか?

電動バイクは補助金制度を活用することで購入費用もグッと抑えられますし、維持費もそんなに高くはありません。

もし、現在「満員電車は嫌だ」「お得で楽に移動できる手段が欲しい」と思っているのなら、ぜひ電動バイクの購入を検討してみて下さい。

きっと今よりも移動が楽になるかもしれません。

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