次世代のワンマイルモビリティとして最近注目されている電動バイクですが、実店舗を持って販売しているお店は多くありません。
アマゾンや楽天などの通販サイトでは多くの電動バイクが販売されています。
ですが、粗悪品だったり日本の公道では乗ることができないものだったりするので購入を躊躇してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、電動バイクを選ぶ際に気をつけるポイントとおすすめの購入場所について紹介します。
目次
電動バイクの選び方
インターネットで『電動バイク』と検索すると様々な形・様々な金額の電動バイクがたくさん出てきますよね。その中から自分にあった電動バイクを探すのはすごく面倒くさいです。
いいなと思ったものが実は公道で使用できないものだったりした時には非常に残念な気持ちになってしまいます。
ここでは、『電動バイクの選び方』を5つのポイントから解説します。
電動バイクの選び方
- 電動バイクをどう使う?
- 移動距離はどれくらい?
- あなたの予算はいくら?
- 運転免許持ってますか?
- 公道使用可能なモデル?
電動バイクをどう使う?
まず、あなたが電動バイクをどのような用途で使うかによって検討する電動バイクの種類が変わってきます。
たとえば、車通りの多い幹線道路を使用して通勤・通学のために使いたいのならクルマからの視認性や走行安定性を考慮してスクータータイプがいいでしょう。
休日のレジャーで楽しみたいのなら車に積むことができる折りたたみのキックボードタイプや折りたたみ自転車タイプが便利です。
駐輪場はあるけどバイク置き場がないのならスクータータイプは選択肢から外れますし、駐輪場すらもないもしくは盗難防止で室内においておきたいのならキックボードタイプがおすすめです。
ご自分が電動バイクを買った後、どのような使い方をするのか一度考えてみましょう。用途にあった電動バイクを購入しなければ結局うまく活用できずにもったいない買い物になってしまいます。
移動距離はどれくらい?
用途が決まれば、電動バイクの種類が確定します。その次に考えたいのは1日にどれくらいの距離を走るのかということです。電動バイクの航続距離はあまり長くありません。
クルマの免許で乗れる電動バイクなら航続距離は40km前後といったところです。1日中動き回るような使い方や、片道40km以上の距離を走るような場合には電動バイクは適していません。
素直にガソリンエンジンの原付を買ったほうがストレスなく使えるでしょう。
キックボードや自転車タイプの電動バイクならバッテリーが切れても人力で漕いで進むことができるのでバッテリーが切れた後は人力でも問題ないという距離ならそれらがおすすめです。
あなたの通勤・通学ルートの距離はどれくらいですか?一度確認しておきましょう。
あなたの予算はいくら?
電動バイクの金額はピンキリですが、公道での仕様が可能なモデルは10万円前後からの価格設定が多い印象です。
また、バッテリーの性能によっても大きく左右されるのでしっかりとスペックを確認しておく必要があります。
価格の安さに飛びついて衝動買してしまうと、公道で使用できないモデルだった。なんてことはよくあります。きちんと注意書きを確認しておきましょう。
運転免許持ってますか?
用途・航続距離・予算が確定したらいよいよあなたにピッタリの電動バイクが絞られてきます。しかしそもそもの問題であなたは運転免許証を持っていますか?
電動バイクは『自動車』です。定格出力によって排気量区分(免許区分)が分けられており、必要な運転免許証が決まっています。
電動バイクの免許区分
免許区分 | 定格出力 | 排気量 |
普通自動車免許 | 〜600W | 〜50cc |
原付一種免許 | 〜600W | 〜50cc |
原付二種免許 | 600W超〜1000W | 50cc超〜125cc |
普通自動二輪免許 | 1000W(1kW)超〜20000W(20kW) | 125cc超〜400cc |
大型自動二輪免許 | 20000W(20kW)超〜 | 400cc超〜 |
あなたが候補に上げているその電動バイクはあなたが持っている運転免許証で運転することが出来ますか?
特に600W以下なのか、600Wを超えているのかは重要です。原付二種というのは小型自動二輪免許(普通自動二輪小型限定)が必要になります。
もしも無免許運転をしてしまうと、違反点数25点、50万円以下の罰金または3年以下の懲役もしくはその両方が科せられます。
公道使用可能なモデル?
電動バイクならどんな商品でも公道で使用できるわけではありません。公道で走らせるためには法律で定められた下記の保安部品が装備されている必要があります。
必要な保安部品
- ブレーキ
- 計器類(スピードメーター)
- 警音器(ホーン)
- 後写鏡(ミラー)
- 前照灯(ヘッドライト)
- 方向指示器(ウィンカー)
- ナンバープレート
- ブレーキランプ
- 番号灯(ナンバープレート照明灯)
- 尾灯(テールランプ)
- 後部反射器(リフレクター)
これらがきちんと備わっていない商品には、『公道使用不可』などの注意書きがありますのでしっかりと確認しましょう。
※ナンバープレートは市役所で車両登録をする際にもらうことが出来ます。
電動バイクの購入場所
最初に電動バイクを調べるときにはアマゾンや楽天、ヤフーショッピングなどの通販サイトで検索すればある程度絞り込むことができるはずです。
ただし、スクータータイプの電動バイクはサイズも重量もかなり大きいので通販サイトでは購入できないことがほとんどで、公式サイトか実店舗で購入することになるでしょう。
さらに調べた中から気になった商品はYouTubeで検索してみてください。結構たくさんの方が様々な電動バイクのレビューをしています。中にはメーカー公式の動画もありますので非常に参考になります。
公式サイトを確認しよう
YouTubeで実際に動いているところを見て、レビューが高評価だった商品は『欲しい!』という気持ちがかなり強くなったのではないですか?
そういった商品が見つかったら公式サイトをチェックしてみましょう。公式サイトがしっかりと作り込まれているメーカーはやはり安心感があります。
商品の概要や、より良い新製品が出ていないかなども確認できますし、時折公式サイトから購入するのが一番安いということもあります。
同じ商品なのに高いお金を払ってしまうのは非常にもったいないので価格のチェックもしっかりとしておきましょう。
可能であれば試乗してみよう
電動バイクを取り扱っているメーカーや代理店の中には、定期的に試乗会を開催しているところもありますしレンタルバイクができるメーカーもあります。
東京エリアでは電動バイクのシェアリングサービスも行われていますので、そういったサービスを利用してみるのもいいでしょう。
購入するとなれば結構大きな金額になりますので実際に乗ってみることで購入の後押しになったり、逆に不便なところがわかって購入を踏みとどまることが出来ます。
欲しい電動バイクでなくても同じタイプ(キックボード・自転車・スクーター)の電動バイクなら使用感や取り回しの参考になるはずです。
SWALLOW ZERO9という電動キックボードは平日に神奈川県の川崎で、土曜日に東京都の新宿でそれぞれ体験試乗会を行っています。
また、東京都渋谷区恵比寿でも、Free Mile Plus という電動キックボードの体験試乗会を開催しています。もしお近くにお住まいでしたら体験してみてはいかがでしょうか?
より自由に走り回ってみたいという方は、電動バイクのシェアリングサービスやレンタルサービスを利用してみましょう。
利用料金は掛かってしまいますが、短時間で決まったルートを走る試乗会よりもたくさんの情報を体感することができるでしょう。
電動バイクの購入場所
電動バイクの購入場所について安心感という目線でおすすめ順にご紹介します。
お近くに店舗を構えた販売店がるのならそちらで購入するのがもっとも安心です。定期的なメンテナンスや修理等もお願いできるでしょう。
ただし、実際に店舗を構えて営業している電動バイク屋さんはあまり多くありません。近くに電動バイクを扱っているお店がないか調べてみてください。
次に安心なのは、国内メーカーの公式サイトからの購入です。公式サイトに保証内容が明記されていることをしっかりと確認しておきましょう。
初期不良や購入後の不具合があった場合には修理に出さなければいけませんが、海外のものだと時間がかかったり言葉が通じなかったりする可能性があります。
アマゾンや楽天、ヤフーショッピングで購入するときは、『公道走行可』と明記されている商品を購入するようにしましょう。
基本的には公道での使用が可能なモデルにはきちんと明記されています。可能とも不可能とも書いていない商品には手を出さないでください。
まとめ
今回は電動バイクの選び方とおすすめの購入場所を紹介してきました。
『電動バイクの選び方』のポイントは5つ。
電動バイクの選び方
- 電動バイクをどう使う?
- 移動距離はどれくらい?
- あなたの予算はいくら?
- 運転免許持ってますか?
- 公道使用可能なモデル?
この5つのポイントをよく検討してあなたにピッタリの1台を見つけてください。
そして決して安い買い物ではないので保証やアフターサービスが充実しているかどうかも重要なポイントです。購入の際にはそれらの項目もチェックしてください。
実店舗があるのならそこで購入するのがやはり安心です。何かあったときに相談できるというのは大き強みです。
しかし実際には実店舗型の販売店は多くありませんので、国内メーカーか、国内の正規販売代理店から購入するのがいいでしょう。
もちろん、アマゾンや楽天、ヤフーショッピングなどのサイトから購入しても正規の保証が受けられるのであれば問題はないでしょう。
ただし、それらのサイトでは公道で使用できない電動バイクが数多く出品されていますので注意してください。
何を買おうか選んでいる時間ってすごくワクワクして楽しいですよね。ですから購入後にがっかりしないようにしっかりと情報収集をしてから購入しましょう。